【2019/12/30】
摂待を代表する魚といえば、間違いなくサケでしょう。
今、記録的不良です。毎年漁獲数、減ってはいますが今年は特に取れないです。
今回は摂待川でサケの「川留め」作業していた時の10年前の様子をお伝えします。
川留めの仕事はサケの卵をとり受精させて、来年の稚魚を確保する大事な仕事です。
田老漁協のサケ採捕事業の一番始まりの部分です。
摂待のサケが川に登るピークは12月初旬、この1週間で大量のサケが帰ってきます。
半数以上のサケがこの1週間で漁獲されます。
だから私たち5人の作業員は大忙しというかテンパります。殺気立ちます、本当に。
11月中は通常、1日300尾ぐらい平均で取れます。まあ腕ならし程度ですね。
それがピーク時、12月になると1000尾〜2000尾に跳ね上がります。
普段5kmのマラソン選手がいきなり42kmのフルマラソンに出される感じです。
何が一番大変か?それは全数サケの頭を叩いて気絶させること。
これがしんどい。けんしょう炎に普通になります。
暴れていると採卵と出荷の仕事になりませんから、全数やります。
ちょっとTVでは写せない光景です。
10年前はしんどかったサケの川留め。
でも、たくさんのサケが生けすで泳いでいる様子をもう一度見たい。
サケよ、帰って来ておくれ。
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