目次
1. なぜお米を乾燥させるのか
2. 機械乾燥のメリット・デメリット
3. 天日乾燥のメリット・デメリット|お米表面のデンプン粒を壊さない|
4. コンバイン・機械乾燥と天日干しの栄養面での違い
5. はさがけは太い竹が最適
6. 田んぼの水を抜く時期も大切
稲刈り直後のモミは水分が20%ほどあります。
この状態だとカビや虫が繁殖しやすく、長期保存が効きません。
モミの乾燥が15%になるまで乾燥させます。
天日乾燥と機械乾燥があります。
メリットは作業性・均一性
一番のメリットは作業性が良行こと。
短時間で稲刈り・脱穀・乾燥まで一気に行うことができます。
また、モミの乾燥が均一に仕上がることです。
デメリットは胴割れや風味の低下
デメリットは機械乾燥では一般的に40〜50℃位で一気に乾燥させるため、
コメの胴割れや風味の低下の原因になってしまいます。
ただし最近は乾燥機も性能が上がっているため、一概悪いとは言えません。
メリットは美味しさー表面のデンプン粒を壊さないー
天日干しのお米の最大の特徴は「もちもち感とツヤ」です。
低音でじっくり乾燥させるため、お米の香り、風味を損なうことがありません。
天日乾燥は最低でも3週間ほど天日で乾燥させます。
ゆっくり乾燥させることでお米表面のデンプン粒を壊さない
為、本来の粘りやツヤが生まれます。
デンプン粒を壊さないことで、炊飯した時の糊化温度が機械乾燥米に比べ1℃程度下がります。
粘りやツヤの違いはここから来ていると考えられます。
また、昼夜の寒暖差もお米が美味しくなる要因です。
自然の力でじっくり天日干しした、本当に生きている米を食べたい。それを頂くことが健康・長寿につながります。
デメリット
作業性が悪いこと、均一に仕上がらないこと。
天日乾燥は天候に左右されます。長雨が続くと乾燥に一ヶ月以上かかる場合があります。
4.コンバイン・機械乾燥と天日干しの栄養面での違い
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コンバインは短期間でいっせいに稲を刈り取り、一気に脱穀・乾燥までおこないます。
するとまだイネわらに養分が残っているにも関わらず、稲わらからモミを脱穀してしまいます。
稲刈りしても稲はまだ生きていて、最後の一滴までモミに養分を残そうとします。
コンバインでは栄養を全てモミに蓄えることができません。
実際に、はさがけしたワラは茶色く枯れてくるまで、3日くらいかかります。
先人の知恵はすごいもので、はさがけに使う竹も特徴があります。
なるべく太い竹を使う事です。太ければ太いほどワラが両腕を広げた様に広がるため
早く乾燥しやすくなります。2019年秋の長雨の季節でもしっかり15%まで乾燥できました。
機械を田んぼに入れるため、早めに田んぼの水を抜きたくなります。
田んぼが乾燥していた方が作業性が良いからです。
しかし、稲は刈り取られるまで水を吸いあげています。
出来るだけ、刈り取り直前まで水をがあった方が稲には良いです。
刈り取り2週間前にスパッと水が抜ける状態が理想的です。
それには田んぼの入水口と排水口の高低差を5cm以内にし、
排水のための溝を切っておくことが大事です。
早い人では1ヶ月前に水を抜いてしまう人もいます。
まだ生きている稲が水不足になってしまいます。
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