これからの日本人に玄米食が必須である理由について説明します。
ポイントは血糖値の上昇が免疫を破壊する仕組みを理解することです。
歯周病が大きく関係しています。
30歳以上の日本人の86%が歯周病
現在、30歳以上の日本人86%が歯周病患者と言われています。
なぜ、1日3回歯磨きしているのに歯周病にかかるのでしょうか。
それは、歯周病の原因が局所の免疫異常による感染症であるためです。
その免疫異常を起こす原因が、砂糖・白米などの血糖値の急上昇です。
(パン・うどん・パスタなどGI値の高い食品)
歯学博士 小峰一雄先生が
歯周病の原因が歯磨きではなく食事である
とし、歯周病予防に「シュガーカット」で治療されていることからも理解できます。
砂糖・白米が腸管免疫を狂わせる仕組み
腸管免疫とは
人間の免疫の6〜7割は腸の腸管で作られます。人間の腸管には消化吸収のほかに、栄養以外の細菌・ウイルスなどの異物を排除する機関「パイエル板」があります。
パイエル板の指示で免疫が発揮され、獲得免疫が出来上がります。
すごく、すごく簡単に説明しましたが、ここでは腸が「第2の脳」と言われるほど重要な臓器である理由がわかれば良いと思います。
低血糖症が腸管免疫を狂わせる仕組み
低血糖症とは
糖質を過剰摂取すると、血糖値の上昇を抑える働きのインスリンが過剰に分泌される。すると血糖値が急激にさがりさらに糖質を欲しがるようになる。
低血糖症になると肥満や逆に拒食症となったり、糖質依存を引き起こしてしまう。
免疫機構の要(かなめ)、糖質コルチコイド
免疫機構を調整するホルモンに糖質コルチコイドというホルモンがあります。この糖質コルチコイドが免疫を抑制し免疫機構を調整します。
このホルモンが十分に分泌されなくなると、免疫機構が十分に働かなくなってしまいます。
低血糖症で免疫が破壊される仕組み
低血糖症になると糖質コルチコイドの過剰分泌がおこる。これが副腎に負担をかけ副腎疲労を引き起こします。副腎疲労になると糖質コルチコイドが十分に分泌されなくなり、
免疫低下や免疫の破綻につながることになります。
以上からも、糖尿病患者が感染症にかかりやすい理由も説明できますし、歯周病患者も免疫力が低下していることが理解できます。
血糖値を上昇させない食べ物・食べ方が重要
30歳以上の日本人の86%が歯周病患者という事は、同時に免疫異常である事もわかります。血糖値が上昇しない食べもの、食べ方をすることが大事です。
砂糖・白米ともにGI値が高く、血糖値を急激に上昇させてしまうため、玄米食が必須であるというのが私の結論です。
玄米食だけでも不十分、一口70回以上噛むこと
玄米食だけでは不十分で、よく噛んで食べなければ意味がありません。一口毎に箸を置いて、70回以上噛むことをお勧めします。
玄米はGI値が低く血糖値の上昇が緩やかですが、白米と同じ炭水化物であるためです。
理想の食事時間は2時間と言われますが、少しずつ30分でも1時間でも早食いを改善することが大切です。
長くなりましたが、私自身も根本的な食事改善が必要であると感じています。
またウイルスなどの感染症予防にマスク・うがいは無駄ではありませんが2次的な予防方法に過ぎず、
食事習慣で免疫力を上げることが最大の予防法です。
【参考図書】
歯学博士 小峰 一雄 自然治癒力が上がる食事 yusabul
歯学博士 長尾 周格 歯医者が虫歯を作ってる 三五館
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