日本は20年のデフレ(景気が良くならない)で給料が上がらず、若者は安定した職業につけずに苦しんでいます。
結婚できない日本人が増えている、少子化など全て緊縮財政で景気が良くないためです。
ではなぜ、財務省が緊縮財政を推し進めるのか理由があります。それは積極財政で戦争がおきると本気で思っているからです。
バカみたいな話ですが、佐藤健志氏が「平和主義は貧困への道」で解き明かしています。
※月間三橋 年間購読特典 対談 三橋貴明×佐藤健志 「日本を滅亡させる財政均衡主義の真実」をもとに構成しています。
緊縮財政と積極財政
緊縮財政とは、公共事業、設備投資を減らして政府の赤字を減らすこと。
積極財政とは、公共事業、設備投資を増やして政府が赤字を増やすこと。
現在政府は、プライマリーバランス黒字化目標(政府の支出と歳入をバランスさせて債務を減らす)を掲げているため、緊縮政策を進めています。消費税増税も本当はこのため。
日銀マンが放った衝撃の言葉
三橋貴明氏:
「今現在、国債発行残高が増えている。それは日銀が買い取ったら良いじゃないか?政府は日銀の親会社なのだから、連結決算でチャラでしょ」と言った所、
日銀マン:
「そんなことをしたら戦争になるー」と言いました。
三橋氏は「え〜」と思ったそうですが、それには驚きの根拠がありました。
財政法4条
日本では1947年に財政法4条で国債発行は建設国債以外できないことになっています。このため現在も特例法で赤字国債を発行しています。
赤字国債を初めて発行したのも1964年の東京オリンピックの翌年です。五輪不況のため反対を押し切って赤字国債を発行しました。
それまで赤字国債を発行せずに経済成長したのは、さすがのアメリカも驚いたと思います。
※オリンピックの翌年は不況になるという事を念頭に入れておく必要があります。
もしも神風が吹いたら、コロナウイルスで2020東京オリンピックが延期されるかもしれません。
財政法4条は戦争放棄を貫くために積極財政を禁じている
戦争には赤字国債が必ず必要です。戦争には多額の出費がともない大量に物が消費されます。憲法9条を守るため、二度と戦争しないよう財政法4条を入れた。
赤字国債を発行しないと経済成長できない
赤字国債を発行しない国は経済成長できないか大幅に遅れます。発展途上国が経済成長できないのと同じ。また企業が銀行から借金して設備投資しないと発展できないのと同じです。
日銀マンが赤字国債発行で戦争になると言ったわけ
日銀マンはおそらく東大法学部出身で、財政法4条の出来た「いきさつ」も知っていたでしょう。だから、「赤字国債の発行で戦争になるー」と言ったんだと思います。
平和主義が貧困化への道
赤字国債発行・積極財政で戦争がおこるというのは論理が逆で、バカバカしい限りですが、今も財務省は信じています。
平和を貫くため国民は貧困化・デフレ化で苦しんでいるわけです。
平和と貧困どちらが大事でしょうか?
財政法4条に平和目的の赤字国債発行は可能と変更すれば、簡単に積極財政に切り替えてデフレ化・国民の貧困化を防ぐことができるのです。
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