顕微鏡は対物レンズが大きいと解像度も上がる。レイマーの顕微鏡は優れもの。
今年のワカメ栽培の反省点です。収量が一部伸び悩んだ方もおり、タネの芽出しが遅れたのが原因の一つです。タネの芽出しが遅れた原因は、種付けが良くなかったと思います。
もちろん、水温が高かったというのもありますが、人間側にも問題がありますのでブログします。
去年の種付けは、なかなか上手くいかず、原因が分かるまで4回思考錯誤しました。
結論を先に言うと、メカブの乾かしすぎ・鮮度落ちの状態でタネ漬けしたことが失敗の原因です。
顕微鏡画像の写真上が成功した時(2019/8/9)、写真下が失敗した時(2019/7/25)
成功した時
氷を発砲に10cmくらい入れビニールを敷き、その上にメカブを入れて保管。翌日12:00時間後に種付する
失敗した時
そのまま夜間気温25°Cの状態で保管。翌日12:00時間後に種付した。
失敗した時は夜間気温25°Cで保管するため、鮮度落ちしてタネの出が悪くなってしまう。
普通は夜間気温25°C以上になることはありませんが、近年温暖化のため岩手県でも簡単に熱帯夜になってしまいます。
経験上、タネの総量が少ない場合、タネの芽出しも遅れます。
また、種付けの時水槽の中で、1時間はタネが動き回るのが普通であるのに対し、
失敗した時は、15分ほどでタネの動きが止まる事が分かっています。
タネの総量が少ないのが原因です。メカブからタネが次から次と湧き出てこないと上手く行かない。
したがって、今年の種付は気温に関わらず「発砲の入れ物」「氷」を準備しておけば失敗しないと思います。
また、成功した時のようなメカブの状態であれば、タンク800Lの海水にヨコダ1箱のメカブがあれば十分
逆に、失敗した時のようなメカブの状態では、タンク800Lの海水にヨコダ10箱のメカブでもダメ
と思います。
メカブの量ではなくメカブの状態が種付には支配的です。
来年は失敗しませんように参考にしてください。
※ワカメのタネ:遊走子の事
※ヨコダ:海で使う80Lくらいの青いプラの入物
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