【2020/9/22】
セット全体のシケ被害チェック
ワカメの種苗「パーム」のチェックは一通り終わりました。次はセット全体のシケ被害の状況チェック。
突っ立ちの玉がダンゴ状態
突っ立ちの玉が絡まって一箇所に集中。ロープも一緒にグチャグチャに!「突っ立ちの玉」とはアンカーの真上につける黄色い浮き玉。(アンカーは2トンの重り)
両端についたアンカーでワカメコンブのロープを張らせています。10m間隔でアンカー真上の「突っ立ちの玉」がくっ付くのはどう見ても異常。
ロープが緩んで「突っ立ちの玉」がくっついた
普通はコンブ収穫が終わった時点で代わりのロープを200m張らせておきます。ロープが張っていれば「突っ立ちの玉」もくっ付くことは無い。完全に自分の責任。
やっちまった!
ロープも絡んで玉も沈む
玉をロープがぐるぐる巻でくぐっています。玉が沈み込んでロープがほどけそうに無い。
こうなったら海に潜るしかない・・・
カッパを脱ぎすて、Tシャツ、パンツを脱ぎ捨てて海にダーーーイブ!
と行きたい所ですが、尼さんではありません。漁師なんで船上からなんとか直したい。
まずは張っているロープを緩ませる
一番張っているロープを仮ロープを使って伸ばしてあげます。すると面白いように玉がスルスル浮いてくる。これは行けそう!
海中で見えないロープ
海中なのでどこがどう絡んでいるかは正直わからない。感覚のみで「右から通したり、左から通したり」少しでもロープが緩む方にもっていく。ほごしていく。
ねばりに粘って少しずつほどけてきた!
三本絡んだロープ
ロープが二本だけなら解くのは簡単です。これは三本のロープが一緒くたに絡んでいる。もう少しですが、容易にほどけそうにありません。
突破口が見えた!
ほごし始めて約1時間。三本中、一本だけ、くぐっただけで絡んでないロープ発見!この一本を引き抜いてはずせば二本だけになる。面倒ですが急がば回れ!40m先の付け根に戻ってロープカット。
三本絡んだロープのうち、一本はなんとかはずせた!これは大きい!
二本だけなら楽勝!
二本のロープならほぐすのは非常に簡単。なんでも単純化すると良いですね。簡単にほぐれてきます。
ついに三本ほぐれた!
感動の瞬間。綺麗にロープがほぐれました。この間約2時間。やはり、仮のロープで張らせておかないとダメ。骨身にしみました。
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