ブログ『海藻パワー田んぼパワー』海と田んぼの作業日記
【米や野菜の栄養が減った理由】根が違えば栄養素が違う!
【2020/10/11】
驚きの結果!
無農薬の稲と化学肥料の稲、互いの根を掘って違いを調べると驚きの結果に!
無農薬の稲:ヒゲ根(細根)が発達
化学肥料の稲:主根(太根)だけ発達
根が発達する仕組み
無農薬の稲は「ヒゲ根」が発達します。微生物が多く根の周りの共生菌が増えることが要因。化学肥料の稲は除草剤によって微生物が死んでいるので共生菌が増えず「ヒゲ根」も発達しない。 その代わり化学肥料で直接、養分は吸収出来る。結果として「主根」だけが発達すると言う仕組み。
まるで
「腸を鍛えずにサプリメントで栄養吸収するみたいだ!」
これで免疫が鍛えられる訳が無い!本末転倒!
「主根」は水・チッソ吸収
「ひげ根」は栄養吸収
無農薬の米・野菜は「ひげ根」が発達するので栄養価が高くなる。栄養価が高ければ糖度もアップする。
根の違いが作物の栄養価の違い
米・野菜・果物とも現在の食べ物はビタミン・ミネラルなどの栄養素が50年前の1/3から1/10と言われている。化学肥料を使って育てた作物に栄養が無いのは当たり前。 同じ米・野菜でも3倍、10倍食べないと以前の様に栄養摂取できないと言うこと。
ニンジンの栄養素の比較(1950年と2005年)
栄養素 | 1950年 | 2005年 | 2005/1950 |
鉄分 | 2 | 0.2 | 10.0% |
ビタミンA | 13500 | 2533 | 18.7% |
ビタミンC | 10 | 4 | 40.0% |
※科学技術庁食品標準成分表より 食品100g中の成分(単位mg)
ほうれん草の栄養素の比較(1950年と2005年)
栄養素 | 1950年 | 2005年 | 2005/1950 |
鉄分 | 13 | 2 | 15.4% |
ビタミンA | 8000 | 1166 | 14.5% |
ビタミンC | 150 | 35 | 23.3% |
※科学技術庁食品標準成分表より 食品100g中の成分(単位mg)
トマトの栄養素の比較(1950年と2005年)
栄養素 | 1950年 | 2005年 | 2005/1950 |
鉄分 | 5 | 0.2 | 4.0% |
リン | 52 | 26 | 50.0% |
ビタミンA | 400 | 150 | 37.5% |
※科学技術庁食品標準成分表より 食品100g中の成分(単位mg)
無農薬は自立栽培、化学肥料は依存栽培
無農薬の稲は自分自身で根を発達させて栄養吸収しなければならない。「自立栽培」
化学肥料はなまけていても栄養吸収出来る「依存栽培」
稲も人間も依存体質は良く無い!
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