ブログ『海藻パワー田んぼパワー』海と田んぼの作業日記
【ワカメ種は2枚合わせが断然良い理由】
【2020/10/16】
ワカメ種苗管理
10月に入ると海水温が徐々に下がってきます。それに合わせてワカメタネの芽出し準備。海水温の下降に合わせて光を徐々に当てていく。 パーム(タネ糸)の水深を上げていく作業の始まり。ワカメのタネは海水温18度以下になると少しづつ見えてきます。
このピンク色の奴が厄介モノ
写真上部分に見えるピンク色の生き物。これがタネをダメにします。動物性で繁殖力が凄い。みるみる増えていく。最初は「はじっこ」からくっ付いて徐々に広がっていく。 これが広がるとワカメのタネが出てこない。タネがダメになる理由です。
まだ上(これはパーム「暖簾ノレン」の下部分)だけですが、徐々に中の方に広がって行きます。
4、5年悩まされた
これも温暖化の影響で海水温が高くなっている為「大発生」する様になった。内湾だろうが外海だろうがお構いなし。
ピンクは手取りするしかない!
あまりにひどいのでブラシをかけます。すると、ワカメのタネまで脱落して芽が出てこない。手間がかかりますが、タネが落ちない様に手取りするしか方法がない!
2枚合わせにすると断然良い!
摂待でも5年前からパームは2枚合わせにするのが常識になっています。これで裏表が擦れることでピンクが発生しにくくなる。写真のピンクは下側一部分なので大した問題ではありません。
他の雑草もつきにくくなる
ピンクは動物性ですが植物性の雑草も多数付着します。その雑草も激減するので一石二鳥!
これに気づくまで5年・・・いや8年どれだけ泣いたことか!
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