ブログ『海藻パワー田んぼパワー』海と田んぼの作業日記
【メッセンジャーが落ちない!】災い転じて福がやってきた!
【2020/10/20】
イカリ掃除
ワカメ養殖最大の難関、イカリ掃除。ワカメロープを張るための両端のアンカーロープ掃除。漁師内では「せーこぎ掃除」と言います。
せーこぎとは、フジツボのことです。毎年せーこぎを掃除して落とさないと、どんどん増えてロープに負荷がかかります。重くなって玉が沈んでしまう。
これがメッセンジャー
このロケットの形をしたものがメッセンジャー。丸い部分にロープを挟んで合わせ、海の底に落とします。途中に「せーこぎ」や「シュウリ」「コンブ」があれば、綺麗にはがれ落ちていきます。
ロープ途中に雑物があれば、メッセンジャーは止まります。またメッセンジャーを1mあげて落とす。雑物が落ちなければ何度でも繰り返す重労働。 これが結構重く20kgあるので上げ下げで「ヘロヘロ」になるわけです。私だけかもしれませんが・・・
メッセンジャーが落ちていかない!
何度落としてもメッセンジャーが落ちていかない。ロープした途中10mくらいで止まる!おかしい?何か引っかかっている模様。
メッセンジャー交換
こういう時はメッセンジャー交換します。写真の様なタイプ。これは先に海底のブロックまで先に落とす。片側だけ引っ張る。四角の角にロープが食い込んんで雑物を落とす仕組み。 前者は落としながら雑物を掃除。後者は引き上げながら雑物を落とす。真逆の使い方します。
落ちない原因はシュウリだった!
メッセンジャーを引き上げてみると、ピンクのフジツボまみれのシュウリが引っかかってきた!コレ細いロープがついているので養殖ものです。誰かが育てたものがシケで流されロープに絡みついた様。 2、3年ものの特大しゅうり。思わぬ収穫物。
災い転じて福がやってきた!
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